言葉に…エンド
(甘さ:★★★★・)
「どーせ、オレにエロいことさせる気なんだろ。
カイはエロの塊だもんな……」
ファンヒーターの前に、素っ裸で胡坐を掻いて座るサンタが、
むくれっ面でそう呟いている。
『それが、ションベンまみれのパンツを、
洗ってくれた人に言うセリフか?』
洗面台でサンタのハーフパンツと下着を洗い終わった俺は、
部屋に戻りながら、サンタにそう言った。
「むぅ……あ、ありがとな……」
『いいえ、どーいたしまして。
……って、あれ?サンタ、チンポ半勃ちになってないか?』
「っ!?そんなことねぇよ!!
こっ、これは寒くて、ちょっと硬くなっただけだ」
慌てたように胡坐をやめ、体育座りになるサンタ。
『ふーん、寒いのか。
じゃあ、俺がくっついて温めてやろう』
「いっ、いいって!うぅぅ……」
俺も素っ裸になり、サンタの後ろに座って、
体を密着させて、腕を回し、ギュッと抱きしめた。
そして、耳元でこう言う……
『俺に言われるかもしれないエロい要求、
自分で想像して、勃っちまったんだろ?』
「ち、違うっ!!そんなわけねぇだろ……
……カイだって、ギンギンになってるじゃねぇかよ」
『俺はサンタが裸でいたら、勃っちまうんだよ』
「おっ、オレもそれだ、カイを見てたら……」
『サンタは、俺が裸でケツ振っても、
ヤる気がない時は、見向きもしないじゃないか』
「うぅ……」
力じゃなく言葉だけなら、サンタに負ける気がしない。
特に、今回は寝小便を目撃したっていう、
デカいアドバンテージがあるからな。
『で、どんな要求をされるって妄想したんだ?』
「……カイの目の前で、股開いて……お、オナニーしろって……」
『ほぅ、そいつはエロそうだな。
よし……』
「んぁ……な、何すんだっ!?」
俺は体育座りするサンタの両膝を掴んで、大きく左右に開かせた。
さっきより硬くなったサンタの肉棒が、
後ろからでも丸見えになった。
『ほら、股は拡げさせたぞ』
「っ!?ホントにしろってことかよ……うぅ……仕方ねぇなぁ……」
サンタは、自分の手にペッと唾を吐いて、
手のひらで亀頭を磨き始めた。
『へぇ、サンタはそうやってオナニーするんだな……』
「ぐっ……そんな見んなよ!」
『オナニーを見せろっていうのが、妄想した要求だったんだろ?』
「うぅ、くそぉ……」
そう言いつつ、サンタの肉棒はどんどん硬さを増して、
亀頭からヌチャヌチャと卑猥な音が響き始めた。
「んっ……くっ……」
『口から、声が漏れてるぞぉ』
「うっ、ぐぅ……言うなって……ハァ…ハァ……」
サンタが興奮していく様が、手に取るように分かる。
亀頭を磨く手は、先走りにまみれていて、
滑りが良くなった分、力を入れて、擦り上げていた。
『うーん、やっぱ見てるだけって辛いな……』
「んあっ!?
急に、触んなってっ!?」
『硬いし、先走りでヌルヌルしてて、扱きやすいぞ』
俺は我慢できなくなって、サンタの肉棒を握り、扱いた。
サンタの手からポジションを奪い取り、もう片方の手で亀頭を磨く。
「ハァッ……ハァッ……すげぇ……あぁっ……」
俺の激しい手コキに、たまらず喘ぎ声を上げるサンタ。
仰け反って、俺に体重を預けてくる。
「オレ、もう……イキそっ……
イクゥッ……あぁっ……んっ!?」
もう一擦りのところで、俺はサンタの肉棒から手を離した。
すかさず、サンタの手を握って、自分で扱くこともできなくした。
「ハァッ……ハァ……な、なんでイカせてくれねぇんだよっ!!」
『ごめんな……このままぶっ掛けたら、
ファンヒーターが壊れちまうと思って……』
「ぐっ、ううっ、確かに……って、何すんだ……」
俺は立ち上がりながら、サンタを後ろに引き倒した。
そして、サンタの腰のあたりを跨ぐように立ち、
指に唾をつけ、自分のケツ穴を弄り始めた。
「……ッ!?」
『んぅっ……はぁ……はぁ……』
俺がいやらしく腰をくねらせながら、ケツ穴を弄ると、
サンタが生唾を飲む音が聞こえた。
俺のチンポから、先走りが垂れて、
糸を引きながら、サンタの体にポタッと落ちた。
『ハァ…ハァ……待たせたな。
ここの中なら、たっぷり、出していいぞ……』
ジュブゥゥゥッ……
『んっああぁぁっっ!!』
「くぅ、はぁっ……す…げっ……」
いつもはガンガン突かれるばかりの俺が、
今日ばかりは主導権を取って、腰を動かした。
ケツを締めて、サンタの肉棒を扱くように動く。
『ハァッ……ハァッ……どうだ、手コキより気持ちいいだろ?』
「あぁ…すげぇ…気持ちいい……」
あまりにも気持ち良くて、二人とも限界がすぐに来た。
「あぁぁっ!!イクゥッ!!イクゥゥゥッ!!!」
『俺も、もう……イクッ!!』
ドクゥゥッ…ドクゥゥゥッ……
ドピュゥゥッ…ドピュゥゥゥゥッ……
サンタが放ったザーメンが、俺の腹の中で、
腸壁にビチャビチャとはりついて、その熱さを俺に伝えてくる。
俺が放ったザーメンは、サンタの顔に、胸に、腹に、
ビチャビチャと降り注いで、白く彩っていった。
「ハァッ……ハァッ……気持ち、良かったな」
『はぁ……はぁ……ああ、気持ち良かった…』
俺はサンタの上に覆いかぶさるように抱きついて、
射精の余韻を味わっていた。
「……これで、要求は終わり……だよな?」
『ん?何言ってんだ?
これはサンタの妄想に付き合っただけだろ?』
「なっ!?何言ってんだよ、カイが……っ……」
サンタは気づいたようだ……俺がまだ一度も要求してないことに。
「ズリィぞ!!そんなの反則だっ!!」
『まあ、待てって。
俺の要求はエロじゃないし、簡単なことだから……』
「……簡単なこと?」
俺はサンタの耳元で、ぼそりと要求を呟いた。
「なっ!?なっ……そんなっ……」
『ほら、簡単なこと、だろ?』
「うぅ……」
顔を真っ赤にしたサンタが、俺の両肩に手を置いて、
真っ直ぐ見つめてくる。
「カイ……お前のことが、好きだ」
『かぁーっ、言った、言った!』
「ばっ、バカにしやがってぇっ!!」
”目を見て、気持ちを伝えてくれ”、それが俺の要求だった。
茶化したけど、本当はすごく嬉しかったんだぞ……サンタ。
言葉にして伝えてくれないと、
不安になるヤツだって、ココにいるんだからな…… (完)