スマホ・PCで遊べるR-18ゲイ向けのミニゲームを作っているとてもニッチなサイトです。

LustRoom003 END-A SS

※R-18ゲイ向けのSSです。

禁句エンド

(甘さ:★★★☆・)

『よしと、これで先輩は動けないはずだ』
            
             ヤツ(後輩の重量級練習生・藤巻直毅)の声が聞こえる。
             目を開けようとしたが、頭がクラクラして逆に目をギュッと閉じてしまう……そういや俺(プロボクサー・石岡豪)、拘束から解放された瞬間に、ヤツに殴りかかって、そんで……返り討ちにあったんだよな。
            
            『さて、そろそろ起こすかな。約束通り、さっき脱がせた先輩のボクシングシューズのニオイで気付けしてやるっすからね』
            「っ!?」
            
             鼻と口を覆うように、俺がさっきまで履いてたボクシングシューズの履き口が押し当てられる。
             湿った熱気と一緒に、ムワッと足のニオイが溢れてきて、そのあまりの臭さに思わずむせてしまった。
            
            「ゲホッ、ごほっ、ごほっ!」
            『おお、ひと嗅ぎで起きた!思った通り、気付けに使えるくらい臭いってことっすね』
            
             ヤツのそんな言葉を聞きながら周囲を見回すと、試合でKOされた後みたいに、自分がリングの上に、仰向けで大の字に横たわってんのが分かった。
             起き上がろうとしたが、できない……手首足首は四隅のコーナーポストにロープで繋がれていて、引っ張ってもギシギシ音がするだけで外れず、サンドバッグからリングに場所が変わっただけで、俺は縛られたままだった。
            
            『ホント先輩の足、臭いっすよね。あ、もっかいシューズのニオイ、嗅いでみるっすか?』
            「むぐっ、やめろって!ゴホッ、ゲホッ!」
            
             縛られて手も足も出ない俺を弄ぶように、シューズを押し当ててきて、俺は自分の足の臭さをいやというほど自覚させられた。
            
            
            『……さて、足がとっても臭い先輩、オレに何か言うことあすっるよね?』
            「うっ、それは……」
            
             俺はまだ“負けた”とちゃんと認めていない……二度もワンパンで失神KOされたら認めるしかないが、プロとして後輩の練習生に敗北宣言するのは屈辱でしかない。
            
            『まだ素直になれないんすね……なら、もうちょい追い詰めないとダメだな』
            「お、おいっ、なにを!?」
            
             仁王立ちしていたヤツが顔の方に近づいてきて、殴られると思った俺は、歯を食いしばって身構えるが、ヤツが目指したのは意外な場所だった。
            
            『先輩、試合で勝った後、リングの上で両腕上げて吼えてるじゃないっすか……オレね、あの時に見える先輩の、汗まみれの濃い腋毛が好きなんすよね』
            「腋毛が好きって、お前……ってか、顔近づけるのやめろっ!」
            
             縛られて閉じられない俺の腋に、ヤツの顔が迫る。
             何されるのかと思ったら、そのまま顔を腋に押し当ててきて、ゼロ距離で腋を嗅がれた。
            
            『スーーーハァァッ……うはっ、先輩、腋もすごく臭いっすね。サンドバッグに縛り付けてた時に、ずっと閉じてたからかな』
            「なっ、なに顔埋めて腋なんか嗅いでんだよっ!」
            
             深呼吸でもするように、ヤツは俺の腋を嗅いできて、生温かい息が何度も掛かる。
            
            『すーーーっ、はぁぁっ、スンスンッ、んっはぁっ……濃い腋毛に汗が絡んでてニオイが半端ないっすよ』
            「やめろっ、言うなっ!そんなガッツリ腋嗅ぐのやめてくれっ!」
            
             今まで腋を無防備に晒していたが、そこに興味を持つ奴がいて、実際に嗅がれたらこんなに恥ずかしいだなんて思ってもみなかった。
            
            『もちろん嗅ぐだけで済ます気はないっすよ。先輩の腋毛と腋汗は、どんな感触かな……』
            「ま、待てっ!そっちも、かよ!」
            
             嗅いでる方とは逆の腋に、ヤツが手を伸ばして、指を這わせてくる。
             俺の腋毛を撫でるみたいに、腋の窪みでヤツの指の腹がクイクイ動いて、くすぐったくてたまらない。
            
            「ぶはっ、くふっ、ふふっ、やめっ!んはっ、くっ、ふふふっ!」
            『濃い腋毛で守られてるってことは腋が弱いってことっすよね……素直になれない先輩にはたっぷり笑ってもらわないとな』
            「くはっ、んくっ、ふふっ、はははははっ!ふっ、くっ、はははははっ!」
            
             ロープで繋がれ、腋を閉じられない状態で受けるくすぐり責めはマジで効いた。
             最初は撫でるような指遣いだったのに、途中から腋毛を掻き分けて、腋の弱い皮膚に絶えず刺激を与えるようにヤツの指が這い回ってきて、息が出来ないくらいくすぐられる。
            
            「んはっ、腋、やめっ!くふふっ、はははははっ!息、できねっ!んはははっ!」
            『へへっ、反対側の腋まで汗でぐっしょり濡れてきたっすよ。うはっ、先輩どんどん汗臭くなっていくな』
            「ぐっ、嗅ぐんじゃ、ねぇ!んはっ、くっ、ふふっ、はははははははっ!」
            
             腋をくすぐられて、息も出来ずに手足をバタつかせて悶える俺は、ヤツの思惑通り全身汗だくの汗臭い体になっていく。
             鼻を鳴らす音や熱い吐息で、ヤツが腋をくすぐりながら俺の汗臭さを堪能しているのが分かり、その恥ずかしさでまた汗が滲む……そんな悪循環に陥ったまま、俺の呼吸苦は限界にまで達する。
            
            「ふっひ、ははははっ!もっ、ダメだっ、苦しっ!んはっ、くふっ……ん、く、ふっ……」
            『もう限界っすか。仕方ないな……ほら、先輩、これが先輩の腋のニオイっすよ!』
            「むぐっ!?」
            
             ヤツは俺の腋をくすぐって、汗まみれになった指先を、俺の鼻にくっつけてきた。
             しかも、さりげなく手のひらで口を覆ってきて、鼻で息するしかない状況に追い詰められる。
            
            『自分の腋の臭さ、たっぷり味わってくださいね!』
            「ぐっ……スーーーーーーッ、うぐぇっ……スーーーーーーーッ、んぐぐっ、クセェ……」
            
             俺の腋って、こんなにクセェのかよ……とガチで凹むくらい臭かったが、酸欠の俺は肺の奥までめいっぱいその汗臭い腋のニオイを吸い込むしかなかった。
            
            
            「うぐっ、げほっ、ごほっ……ぐっ、うう、くそっ、なに嗅がせてんだよ!」
            
             ようやく息が整ったところで、ヤツの指が離れていき、俺は俺自身の腋汗のニオイから解放された。
            
            『先輩に自分の腋の臭さを自覚してもらおうと思って。だって、強力な武器っすよ。クリンチされてこんな腋嗅がされたら、誰でも一発で戦意喪失するっすよ』
            「そ、そこまで臭くはねぇだろ!だいたい、汗臭さでいったら、汗っかきのお前の方が臭いはずだろ、そんだけデブなんだから!」
            『…………』
            「っ!?」
            
             直前までニヤついてたヤツの顔がムッと怒った顔になると、俺は人生で一度も感じたことのないビビるって感覚を初めて感じた。
             そんな俺を横目に、ヤツは自分が履いているボクシングシューズを脱ぎだした。
            
            「な、なにやってんだよ、いきなりシューズ脱いで……」
            『…………』
            
             俺の言葉に全く答えず、ヤツはもくもくとシューズの紐を解く。
             俺のとは違うローカットタイプで、履き潰したって言葉がぴったりなくらい、元々白だったはずのシューズは黒ずんでボロボロだった。
             そんな状態のボクシングシューズの紐を半分解いて、履き口を大きく拡げると、俺の顔に近づけてくる。
            
            『……臭いかどうか、先輩が嗅いで確かめていいっすよ。オレ、ジム入って一度も買い換えてないから、足のニオイがたっぷり染みついてるはずっすから』
            「や、やめろっ、そんなもん近づけんなっ!むぐっ!?」
            
             ヤツは、その巨体に見合うデカいボクシングシューズの履き口で、俺の鼻と口を完全に覆った。
             しかも、シューズの紐を俺の後頭部に回して結び、首を振ったくらいじゃ外れないようにしっかり括り付けてきたのだ。
            
            「ぐえぇっ!クセェッ!おい、やめっ、うぐっ、外せっ!ごほっ、げほぉっ!」
            
             ボクシングシューズから漏れる鼻が痺れるくらい強烈なニオイが鼻腔を貫いてくる。
             くぐもったうめき声を上げながら暴れるが、紐で括られてるせいで、右を向こうが左を向こうが、その強烈なニオイから逃れることが出来ない。
            
            『先輩があんなこと言わなかったら、オレもここまでしなかったんすけど……ま、負けた罰ゲームとでも思って、しっかり味わって欲しいっす』
            「ぐっ、あんなことってなんだよっ!うぐっ、クセェって!ぐえっ、げほっげほぉっ!」
            
             敗者は罰ゲームとして、勝者の臭い足のニオイを強制的に嗅がされる……初めて負けた俺に待っていたのは、そんな屈辱的な行為だった。
            
            「くそっ、こんなもんっ……ぐっ、うう、外れねぇっ!」
            『へへっ、全身に力入れて、必死で身をよじってる先輩の筋肉の動き、たまらないっすよ』
            
             俺がボクシングシューズを外そうともがく姿を上から見下ろし、汗が滲む俺の体を文字通り舐め回すように見ているのが、視界を阻むシューズの端から見えた。
             上下する大胸筋や、割れた腹筋の溝を視線でなぞるように視姦されると、悔しさと苛立ちが募るが、そんな反抗心さえもヤツの興奮材料になってるみたいだった。
            
            「ぐぇぇっ!このニオイっ、マジで無理だっ、クセェって!ごほぉっ、ごほぉぉっ!」
            『そんな毒ガス吸わされてるみたいなリアクションされたら、さすがに傷つくっすよ』
            
             俺の視界の端にいるヤツは、その言葉とは全く違い、俺が悶え苦しんでるのを上から眺めて、またあのニヤついた顔で鼻息荒く興奮していた。
             ふざけやがって……そんな思惑通りに行かせてたまるかよ。
            
            「くっ……ハァァッ……ハァッ……ッ……」
            
             ニオイを少しでも取り込まずに済むように、俺は目をギュッとつぶって息を止め、呼吸を最小限にした。
             これで入ってくるニオイを減らして、耐えてやる。
            
            『……息止めちゃうなんて、そんなにオレのニオイ嗅ぎたくないんすね』
            「っ!?」
            
             気づくとヤツが視界の端から消えてきた。
             顔を左右に振って探すと、ヤツは、シューズで見えなかった真正面の部分にいて、俺の股の間に座っていた。
             そして、両手を左右に伸ばして、俺の足の裏に触れてくる。
            
            「ンッ!?」
            『腋と一緒で、この臭い足もくすぐりに弱いんじゃないんすか?……息せずに耐えられると良いっすね、先輩』
            「ンムッ!?」
            
             足裏を下から上に撫で上げられただけで、俺はビクッと震え、噴き出しそうになり、足裏もくすぐりに弱いと体で白状してしまった。
             そんな俺が我慢できるギリギリを狙うように、ヤツは土踏まずを優しく撫でるようにくすぐってきた。
            
            「んくっ、ンッ、ンンンッ!」
            『全身をヒクつかせる先輩の体、良い眺めっすよ。撫でる度に腹筋がグッと引き締まってたまらないっす』
            
             ヤツは俺の体を眺めながら、足裏に指を這わせる。
             息を我慢しようと必死の俺は、どんどん汗だくになってヤツを興奮させてしまっていることにも気づいていなかった。
            
            
            『うはっ、先輩エロいな……そろそろ、オレの方も我慢の限界なんで、先輩の足の一番臭いとこ、責めさせてもらうっすね!』
            「っ!?」
            
             やわやわと足の裏を撫でるだけだったヤツの指が、俺の足の指の間にそれぞれ一本ずつ収まっていく。
            
            『へへっ、先輩と恋人繋ぎ……足と手だけど……』
            
             ヤツがそう呟いた瞬間、急に絡めた指を、足の指の間に立ててきて、そのまま汚れでも掻き出すようにクイッと爪で引っ掻いてきた。
            
            「ン゛ッ、ぶっはぁぁぁぁぁっ!!」
            
             我慢する間もなく、一撃で噴き出してしまった。
             だが、ヤツとの“恋人繋ぎ”は解消されておらず、そのまま往復して足の指の間をくすぐられる。
            
            「くっはっ、そこはっ、ダメっ、んひっ、はっ、放せっ!くっふふっ、ははははははっ!」
            『動かせない足をくすぐられるのは、さすがに堪えるっすよね』
            
             どれだけ足をバタつかせても、ヤツの手からは逃れられず、一方的にくすぐられ、笑わされる。
            
            「んはっ、くふっ、足はっ!ふっふっ、足は、やめっ!ふっくっ、ははははははっ!」
            『へへっ、指の間くすぐると、先輩の足のニオイが掃き出されて漂ってくるっすよ』
            「くひっ、はははっ、嗅ぐなっ、ひゃめっ、ふふっ、くっふっ、はははははっ」
            
             鼻を鳴らして嗅がれながら足のニオイのことを言われると、恥ずかしさもあって汗が滲み、ヤツの思惑通りどんどん汗臭さを増してしまうのだった。
            
             ただ、足へのくすぐりは、腋へのくすぐりとは一つだけ違う部分があった。
             それは、顔面に括りつけられたボクシングシューズのニオイを嗅がせるため、時々くすぐりが止む間があることだった。
            
            『ほら、先輩、今なら息出来るっすよ。鼻でたっぷり吸わないと!』
            「っ、スーーーーーーーーーッ、んぐっ!?」
            
             口で吸えばいくらかマシなのに、俺はヤツに促されるまま毎回鼻で息を吸ってしまい、ヤツの足のニオイをもろに味わってしまう。
            
            「ぐっ、むっ……」
            『そうそう、せっかく吸った息なんで、むせたら勿体ないっすよ。ま、でも、くすぐって吐かせるんすけどね!』
            「っ!?んぶっはっ、ふっ、ふふふっ、くふっ、ふひっ、ははっ!」
            
             吸う量より吐く量が圧倒的に多すぎて、酸欠になりながらも、俺は何度も何度もこうやって、ヤツの足のニオイを嗅いでは、くすぐられて吐き出すことを延々と繰り返させられるのだった。
            
            
            『へへっ、先輩、オレの足のニオイ気に入ったんすね……チンポ勃ってるっすよ』
            「ッ!?はぁっ、はぁっ、そんな、はず……っ!?」
            
             狭い視界で股間を見ると、ボクシングトランクスにくっきりと勃起したチンポの陰影が浮かんでいた。
             ……酸欠でチンポが勃つことがあるなんて知らない俺は、くすぐられながら臭い足のニオイを嗅がされて勃起したことに驚愕する。
            
            『自分より強い男に憧れるのはボクサーなら当然っすよ。先輩の体は強い男を欲してるんすよ』
            「っ、強い男を欲して……スーー、ハァッ……」
            
             鼻に入ってくるヤツの足のニオイは、さっき嗅がされた俺自身の足のニオイとは明らかに違う強烈なものだった。
             このキツいニオイを放つ足で踏ん張って、あのすげぇ重いパンチが繰り出されてんだよな……酸欠でボーっとしてたおかげか、ボクサーとしてヤツの強さに憧れを抱いていることを素直に受け止められることができた。
            
            
            『さて、これからは、ちゃんと向き合って話さないとダメっすよね』
            「うぐっ……ハァ、ハァ……」
            
             ヤツが俺の頭に括り付けていたシューズを外すと、視界が開け、汗だくになった自分の体と、ボクシングトランクスに浮かぶ勃起したチンポの姿が目に入った。
            
            『へへっ、先輩の大好きな強い男の足で、チンポ扱いてあげるっすよ』
            「ま、待て、大好きってお前、んあっ!?」
            
             再び俺の股の間に座りこんだヤツは、足を伸ばして、トランクスの上から俺のチンポを押さえつけながらゴシゴシと扱いてきた。
            
            「んっはっぁぁぁぁっ!?」
            『先輩のボクシングトランクス、サテン生地で滑り良くって扱きやすいっすよ。ほら、裏筋をゴリゴリ擦られたら相当気持ちいいっすよね!』
            「んあああっ!くうっ、ダメだっ、そんなのっ、くっあああっ!」
            
             ボクシングトランクスとチンポが擦れ合うことが、こんなに気持ちいいとは思ってなかった。
             体を仰け反らせて悶える俺を、さらに追い詰めるように、ヤツは俺の足の裏を優しくくすぐりはじめた。
            
            「んはっ!?今はやめっ、くふっ、はははっ!」
            
             俺の足の裏に何か文字でも書くように指を動かされると、くすぐりに弱い俺はすぐに笑ってしまう。
             それと同時に足裏でチンポを扱かれる俺は、快楽と笑いでおかしくなりそうになる。
            
            「んくっはははっ、くっ、うううっ、んはっ、ふふっ、んおっ、おおっ!」
            『あーあ、先輩感じまくりっすね。でも、いいんすか、後輩のオレの足でイかされちゃっても?』
            「っ!?」
            
             そうだ、いくら強い男に憧れていたとしても、後輩であるヤツに足の裏でイかされたら、恥ずかし過ぎてこのジムに来ることはもちろん、もうボクシングトランクスを履くことすらもできなくなるかもしれない。
            
            『……さて、足と腋がとっても臭い先輩、オレに何か言うことあすっるよね?』
            「っ……」
            
             ヤツがもう一度同じ質問をしてくる。
             俺はちゃんと認めないといけない、ヤツより弱いってことを……。
            
            「くっ、お、俺の、負けだっ!俺はお前より、弱いっ!」
            『え……それはまあ、そうっすね。先輩が弱いのは最初から知ってるっすよ』
            「なっ!?言うことって、それじゃないのか?」
            
             俺が苦虫を噛み潰して絞り出した言葉は、ヤツに飲み込まれてあっけなく消えた。
            
            『オレが欲しいのは謝罪っすよ。オレを深く傷つけたことを謝ってほしいんす』
            「傷つけた?お前、無傷だろ」
            『言ったじゃないっすか……その、オレのこと……デ……デブって……』
            「は?ボクサーのくせに体重三桁あるんだから、デブで間違いねぇじゃねぇか」
            『…………』
            「あっ、やべ……」
            
             やっちまったことに気づいた時には、もう取り返しはつかなかった。
             ブチッ、ブチッと俺の足首に巻かれたロープが、ヤツの腕力で簡単に引き千切られて、足先を上に持ち上げられる。
             そしてヤツは、俺の足首に腕を絡めながら、さっきと同じように俺の足の指の間に、手の指を入れてくるのだった。
            
            『……へ、へへっ……先輩と恋人繋ぎ……』
            「ま、待て、それはっ……んひっ、はははははっ!ふっ、くっははははっ!」
            
             足の指の間を、摩擦で熱を持つくらい思いっきりくすぐられる。
             俺がどれだけ足をバタつかせようと、ヤツとの“恋人繋ぎ”は解消されず、絶えずくすぐられ続ける。
            
            「ふひっ、くっははははっ!マジで、むりっ!んひっ、はははははっ、もっ、ダメっ!」
            
             容赦ないくすぐり責めで悶絶する俺は、何とか逃げようと身をよじったり、腰を浮かせたりする。
             そんな俺にトドメを刺すように、ヤツはそのデカい足を上げて、俺の股間を踏みつけてきた。
            
            「んぐっあぁぁぁぁぁぁぁっ!」
            『ほらほら、電気あん摩でチンポ扱いてやるっすからね!タマの方までガッツリ踏んでやらないとなっ!』
            「んぎっ、おっあああっ!」
            
             股間を乱暴に足裏で責められ、グリグリと痛いくらい踏みつけられる。
             だが、どんなに激しく擦られてもサテン生地の感触は快感でしかなく、俺は先っぽから先走り汁を垂らしながら悶え啼いた。
            
            「くっあぁぁっ!んくっひっ、ひゃめっ、はははっ、くっおおっ、んひははっ!」
            『どうっすか、先輩。くすぐられて息出来ない状態で快感味わうと、頭真っ白になるっすよね?』
            「んひっ、んっああっ!こんなっ、むりっ、いきがっ、くひっ、ははははははっ!」
            
             ヤツの言う通り、呼吸困難状態で味わわされる快感はありえないくらい強烈で、脳がショートしたみたいに一気に絶頂の波が来て、もうイクこと以外考えられなくなる。
            
            「ふひっ、はははっ、もっ、もっ、ひきそうっ、ひきそうっ!」
            『先輩、早漏っすね。我慢汁でトランクスがぐしょぐしょっすよ。そんな蕩けた顔してるなら、もう言えるっすよね……』
            
             足へのくすぐりがパッと止まり、股間をググっと深く踏みつけられる。
            
            「うぐぅぅっ!」
            『……先輩、ごめんなさいは?』
            「っ……ご、ごへん、ら、はいっ……デブってひって、ごめんっ、ナオキッ!」
            『ッ!?……と、特別に許してあげるっす。足でイかせるのは変わらないっすけど、気持ち良くフィニッシュさせてあげるっすからね、ゴウ先輩!』
            
             ナオキの足が前後に動いて、俺の股間を擦りまくってくる。
             もちろん、“恋人繋ぎ”のままの足の指の間へのくすぐり責めも再開して、俺はまた頭ん中が真っ白になる快感に溺れる。
            
            『臭っさい足をくすぐられながら、後輩にチンポ踏みつけられるの、気持ちいいっすよね、ゴウ先輩!』
            「んひぃぃっ、くふっ、ひっ、ひもち、ひいっ!くあっ、んっ、あっふっ、ああっ!」
            『へへっ、オレが足でチンポ踏みつけながらイかせるんで、そのバッキバキの腹筋にザーメンぶっ掛けちゃっていいっすよ!』
            「ン゛ッ、あああぁっ!す、すげぇぇっ、あっふっ、はははっひっ、ああっ!」
            
             勃起チンポがひしゃげるくらい体重をグッと乗せられながら、思い切りトランクスのサテン生地で擦られると、チンポ全体がジンジンして、踏まれてんのに腰が浮いちまうほどとんでもなく気持ちよかった。
            
            「んひっ、もっ、ヒクッ!んひっはははっ、ヒクッ、イクッ、イクゥゥゥゥッ!!」
            
             ビュルゥゥゥゥゥッ!ビュクッ!ビュルビュルゥゥゥゥッ!!
             デカい足に踏みつけられたチンポから、ザーメンが噴き出す。
             ボクシングトランクスを突き抜けた熱いザーメンが、俺の腹筋にドバァッ、ドバァッと掛かってきて、そのあまりの熱さでグッと力が入り、筋肉が引き締まる。
            
            『うはぁっ、足の下でチンポがドクドク震えてるっすよ。それに割れた腹筋に、ザーメンが掛かって、すんごいエロいっす、ゴウ先輩』
            「はぁっ、んっああっ、まだ、出るっ、あっ、ああっ!」
            
             与えられた快感が強すぎた上に、後輩だが俺より強い男であるナオキに見下ろされ、チンポを踏みつけられてることにも興奮してしまったのか、一回でありえない量のザーメンが噴き出す。
             お気に入りの真っ赤なボクシングトランクスはザーメンで白くどろどろに汚れ、腹筋の溝を埋め尽くすくらいたっぷりのザーメンを飛ばしまくるのだった。
            
            
            
            「ナオキ、は、早く、終わらせろよ。俺の腹筋は、ボクシングの為に、鍛えたんだからな」
            『ハァッ……ハァッ……』
            
             俺の上に覆いかぶさったナオキの太くて逞しいチンポが、俺の割れた腹筋に擦りつけられている。
             “お詫びに腹筋オナさせろ”だなんて、言われると思ってなかった……。
            
            『ハァッ、ハァッ……オレ、ゴウ先輩の腹筋目当てで、このジム入ったんすよ。その腹筋にチンポ擦りつけられるなんて、幸せっす!……オレ、腹筋バッキバキで汗臭いゴウ先輩のこと大好きっすからね!』
            「うぐっ!?」
            
             ナオキに上から圧し掛かられる。
             ボリュームのある胸の真ん中に挟まれた俺は、そこに垂れる汗のニオイに包まれた。
             ……ここで重いなんて言ったら、この胸で窒息させられるんだろうか……なんて思ってたらナオキの方から声を掛けてくる。
            
            『ハァッ、ハァッ……ゴウ先輩、オレ……重くないっすか?』
            「っ!?……っ」
            
             俺はナオキの大きな体に手を回し、気にせずもっと体重掛けていいぞと伝えるように、ギュッと抱き寄せた。
             すると、ナオキは嬉しそうに、手の支えを外して俺に全体重を預けてくる。
            
            『ゴウ先輩、大好きっすよ!』
            「ぐっはっ、ナオキ、悪いっ、完全に乗られると息できねぇ!さすがに、重すぎだっ!」
            『……あー、またひどいこと言った!そんなゴウ先輩は、腋挟みの刑っすよ!』
            「むぐぅっ!?」
            
             後頭部を優しく支えられ、とんでもなく臭いナオキの腋にガシッと挟まれる。
             腋毛のくすぐったさに耐えながら、濃い汗のニオイが充満した腋を嗅いだ。
            
             ああ、すげぇ……強ぇ男のニオイがする……
            
             そんなことを考えていると、腋を嗅がされただけなのに、俺のチンポは勃っちまってた。
             どうやら俺も、ムチッとしてて汗臭いナオキのことが好きになったらしい……(完)