スイッチエンド
(甘さ:★★★★・)
『夜這いしようとしたのは、確かに俺が悪い……
でも、縛るのはおかしいだろっ!』
サンタに捕まった俺は、入れ替わるようにベッドに仰向けで寝かされ、
縄で手足をベッドの脚に繋がれた。
「悪いトナカイのカイには、
サンタからのキツーイ仕置きを受けてもらわないとな。
縛って動けないようにして、
じっくり……じーっくりいたぶってやるから、覚悟しろよ」
コイツの通り名は「血祭りの惨太」……
ボコられたら、骨の一本や二本じゃ済まされない。
『い、いたぶるって……暴力は振るわない約束だろ!』
「先に約束を破ったのはカイじゃねぇか。
寝てる時は襲わないって……
カイが自分で言った約束だろ?」
そうだった……チンコ勃ったからって、夜中に叩き起こしてきて、
ケツ掘ってくるのをやめさせようと、俺からサンタに言ったんだった。
『わ、悪かったって……ぐっ!?』
「ヘヘッ、マウントポジションは取ったぞ……あとは……」
体の上に馬乗りになったサンタの拳が、振り下ろされる。
俺は目を瞑って歯を食いしばった。
ドンッ!!……
ギシギシとベッドが揺れたが、どこにも痛みはない。
恐る恐る目を開けると、サンタの拳は、
ベッドに深々とめり込んでいた。
「あ、よく考えると、オレが先に約束破ったのか。
そういや、今日ヤる約束してたな」
『それ思い出さなかったら、本気で殴ってたってことかよ!?』
「ヘヘッ……悪ぃ悪ぃ」
頭をボリボリ掻いて笑うサンタが、
本気だったかどうか、俺には分からない……が、これで一安心だ。
『ほら、分かったなら、縄解けよ』
「断るっ!」
『なんでだよっ!?』
「縛られてるカイを見てたら……チンコ勃ってきちまった」
『なにっ!?』
頭を上げて、サンタの下半身を見ると、
赤いハーフパンツの前が大きく突っ張っていた。
「そういや、トナカイの着ぐるみで蒸れた汗臭い匂いを、
たっぷり嗅いでヤるって約束だったよな」
『っ!?それは思い出さなくていいんだよっ!』
「……くんくん……」
『んぁっ!?そんなとこ嗅ぐなっ!!』
汗染みがくっきり出来たシャツの腋に鼻を擦りつけて、
サンタが匂いを嗅いできやがった。
閉じることができない腋を嗅がれるのは、恥ずかしい……。
「うはっ、カイの腋、汗クセェな……この匂い直に嗅いでやりてぇけど、
縛っちまったし、解いてから脱がせるのも面倒だな。
……これって破っていい服か?」
『破っていい服なんてあるわけないだろっ!!』
「んじゃ、腋のとこだけな!」
ビリィィッ……
『なっ!?』
腋の継ぎ目が引き裂かれ、大穴が空いた……ワイルド過ぎだろ。
「くん…くんっ……おぉ、すげぇ汗クセェぞ!」
『そっ、そんなんでテンション上げんなよっ!』
シャツの穴に鼻を突っ込んで、直に汗臭い腋を嗅がれる。
そこで深呼吸なんかしやがるもんだから、恥ずかしさもひとしおだ。
『なあ、ヤる時も、よく俺の腋嗅いでくるけど、
……腋の、なにがそんなにいいんだよ』
「知らねぇのか?
こっから雄のフェロモン出てんだぞ!」
『雄のフェロモン?嘘だろ……』
「ほら、オレのも嗅いでみろって!」
『んぁっ!?』
サンタは腕を上げ、俺に腋を押し付けてきた。
吸う空気が全部、サンタの汗の匂いで、
それは汗だくでヤってる最中に漂ってくる、サンタを感じる匂いだった。
『っ!?……ハァ……ハァ……』
そんなの嗅がされたら、スイッチ入っちまう……。
俺の吐息を感じたサンタは、さらに俺への腋責めを強める。
レロレロォォッ……
『んっ、はぁぁっ……』
シャツの穴から舌を入れて、舐められる。
くすぐったさと恥ずかしさでゾクゾクして、荒い息をすると、
ますますサンタの濃厚なフェロモンを吸いこんでしまう。
『ッ……ンゥッゥッ……んぐぅっ……』
「うっ、おぉぉっ……すげぇ……」
俺もサンタの腋を舐め回した。
凝縮されたサンタの味をめいっぱい味わう。
俺の唾液がサンタの腋毛に絡みついて、
糸を引く様は、たまらなくエロかった……。
くちゅぅぅっ……くちゅぅっ……
ベッドの上で、大の男が互いの腋を舐め合っている姿は、
人に見せられるもんじゃないが、二人だけの世界って感じがして、
気分がどんどん盛り上がっていった。
「オレのフェロモン、良かっただろ?」
『あぁ、良すぎだ……んぐっ…んぅ…』
俺がそう答えるや否や、サンタは俺の唇を奪った。
舌を入れて、唾液を注ぎ合う……、
互いのフェロモンを絡ませ合っていると思うと、体が熱くなっていく。
『んっ、はぁっ…はぁっ……頼むっ、サンタぁ、
俺もう、我慢できそうに、ないっ……』
「ヘヘッ、カイのトランクスがぐしょぐしょになってるな」
『あぁっ……触ったら、漏れちまうぅっ』
先走りで濡れたトランクスを、サンタの手が撫でる。
ちょっとでも弄られたら、出ちまいそうで、
俺は、サンタに上擦った声で懇願した。
『うっ、はぁっ…サン、タッ……
俺っ、おれぇ……サンタと、一緒にイきたいぃっ…』
「……オレもだっ」
サンタのニカッと笑う顔をみると、
ああ、一緒にイけるんだ、と思えて……なんだかホッとした。
それから、手足の縄がスルスルと解かれ、
お互い相手の服を脱がせ合って全裸になった。
途中、サンタが俺のトランクスを、
わざと擦れるように脱がして、イきそうになったり、
サンタのエロい下着を直視できないでいると、
突っ張った股間を、顔に擦りつけられたりしたが……。
『んぁっ!?
い、いきなり指入れるなって……ああぁっ……』
「すげぇ濡れてる……そんなに欲しかったのか?」
『うぅっ、欲しいに……決まってんだろっ……』
俺に恥ずかしいことを言わせて楽しんでやがる。
まあ、ホントに指の二、三本すぐ入るくらい、
ジュクジュクになってたんだけどな。
「そうだ、オレ、ヤりたかったことがあるんだった!」
『……なっ、何する気だっ……』
体がベッドに対して横向きにされ、脚をV字に開かされると、
ベッドの横に立ったサンタが、オレのケツにチンポを挿し込んできた。
ズブゥゥゥッ……
『んっはぁぁああっ!!?』
「まだ、イクの我慢しろよっ、カイ!」
『はぁぅうっ……んぁっ!?』
俺がサンタの首に手を回して抱きつこうとすると、
体ごとフワッと浮きあがった。
腰を掴まれ、サンタに抱き上げられたまま、思いっきり突き込まれる。
ズブッ!!ズブッ!!
『くっはぁっっ…うぅぅっ……』
「どうだ、駅弁されるのはっ!!
すげぇ、気持ちいいだろっ!」
『んっ、ああっぁ……気持ち、いいっ……いいぃっ……』
俺がそう叫ぶと、満足そうに笑うサンタ。
決して軽くない俺の体を難なく持ち上げ、
抱いたまま、腰を振れるサンタのパワフルさにも驚くが、
垂れ落ちる汗が、ボタボタと俺の体に落ちてくるのが、
たまらなく良くて、汗が落ちる度に全身をヒクつかせ悶えた。
「うっおぉぉっ……すげぇ締まるっ!!」
『ハァッ……ハァッ……サンタぁ、
も、もう、イって、いいか?』
「ああ、一緒に…ッ…いっしょにイクぞぉっ!!」
ラストスパートとも言える腰遣いで、ガンガン掘られ、
自重で根元まで食い込んで、何度もイキそうになる。
「くっ、おおぉぉっ……出すぞぉっ!!
カイも、イっちまえっ!!」
『んはぁっっ……イクッ、イクゥゥッ!!!」
ドピュゥゥゥゥッ!!!ドピュゥゥゥゥゥッ!!!!
同時に射精した。
チンポが脈打つタイミングも一緒で、
まるで本当に合体して、一つの体になったみたいだった。
サンタがケツの中に溢れさせるザーメンに喘いでいると、
俺の顎にこびり付いた俺が放ったザーメンを、
サンタが舌で俺の口の中に押し込み、そのままネットリとキスをした。
『んっ、ぐぅぅっ……』
体勢が変わって、サンタのチンポの角度が変わると、
ケツをさらに刺激が襲って、俺はくぐもった喘ぎ声を上げ続けた。
「はぁっ……はぁっ……」
俺の体をベッドに横たえたサンタは、
俺に覆いかぶさりながら、荒い呼吸を繰り返している。
駅弁体位のせいで、かなり疲れたんだろう……。
俺はサンタの腕を掴んで、上げさせ、
腋に鼻を押し当てて、大きく息を吸った。
さっきよりもっと汗臭くて……また、スイッチが入った……(完)