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LustRoom002 END-C SS

※R-18ゲイ向けのSSです。

嗜好品エンド

(甘さ:★★★・・)

「ハァッ……ハァッ……」
            
             机の上に置かれたシャーレの上に、手のひらサイズに縮小したマイクログリーンが、接着剤で貼り付けられて拘束されていた。
             グリーンは手足に溶解液を掛けられ、腕や脚を覆っていた特殊強化スーツとともに、ブーツやグローブまで溶かされ、腋や太ももを晒す姿となっていた。
            
            『いくらタフなヒーローといえど、腋をくすぐられて射精し、亀頭を弄られて“お漏らし”までしたら、息が上がってしまうようだな』
            「くっ……」
            
             男の潮噴きを知らないグリーンに、あえて“お漏らし”という言葉を使い、失禁したという恥辱を与えて弄ぶ怪人ベアル。
             そのベアルが、グリーンに更なる辱めを与えようとしていた。
            
            『綿棒で拭って嗅いだ腋の汗臭さは強烈だったが……ココはどうだろうな?』
            「うっ!?」
            
             ベアルは、ザーメンや潮で濡れたグリーンの左脚を指二本で摘まみ上げ、接着剤から引き剥がして真上に上げさせる。
             スーツからはみ出ていた亀頭は勃起が収まったことで隠れていたものの、太もものザーメンは乾いておらず、潮とともに股間の方に垂れていく。
             その不快な感触を味わったグリーンは、ベアルに向かって叫んだ。
            
            「ぐっ!やめろっ!放せっ!」
            『フフッ、そんなに暴れて、どこを嗅がれるか察しがついて、相当焦っているようだな。だが、鼻を蹴られては敵わん……限界まで足を伸ばしてもらうぞ』
            「ぐっああぁっ!!」
            
             膝裏の筋を伸ばされ、足をピンと高く上げさせられたグリーンの口元から苦悶の表情が覗く。
             そんなグリーンを嘲笑うように、ベアルは高く上がった足裏に鼻を寄せ、音を立てて嗅いだ。
            
            『スンッ…スンッ……おお、これはまた、腋とは違った強烈な匂いだな』
            「ぐっ、やめろぉぉっ!そんなとこ、嗅ぐなぁぁっ!!」
            
             グリーンの叫びは聞き届けられず、鼻を押し付けて、深呼吸するように蒸れた足のにおいを嗅ぎ続けるベアル。
            
            『スーーーハァァッ……スーーーハァァッ……任務で長時間ブーツを履いていたのだろうな。ヒーローの足がこれほど臭かったとは……助けられた者達も幻滅するのではないか?』
            「うっ、そんなわけ、ねぇだろ……くそっ……」
            
             マイクロレンジャーが行う潜入偵察任務は、緊張状態が長く続く任務である上に、狭い場所へずっと隠れ続けることが多く、自らの体臭に気づきやすく、どのくらい汗臭いか自分で分かってしまう。
             特にグリーンは若く、新陳代謝も激しいため、自分の汗臭さを自覚しており、脱いだブーツを嗅いでその匂いの強烈さを自ら確認した経験もあったので、それ以上に汗で蒸れた今の足のにおいを敵に嗅がれることに、より強い恥辱を味わうのだった。
            
            『足を嗅がれる緊張で、さらに汗臭さが増しているようだぞ』
            「くっ…ううっ……」
            『フフッ、気づいているぞ。足の匂いを少しでも減らそうと、足の指を閉じて、ギュッと曲げていることくらい』
            「っ!?」
            『……開け。この爪で無理矢理こじ開けられたくなければな』
            
             そう言ってベアルは鋭い爪を見せつける。
             指を切り裂かれかねない爪の鋭さを前に、グリーンは観念し、ベアルの前で閉じていた足の指を開くのだった。
            
            『よし、それでいい。では、ヒーローの本当の足の匂いを嗅いで確かめるとするか。……スンッ、ウッ!?ゴホッ、ゴホォォッ!』
            「なっ……そんな……」
            
             足の指の間に鼻を近づけて嗅いだ瞬間、顔を背け、むせたベアル。
             その様子を見たグリーンは、むせるほど足が臭いのだと自覚し、あまりの恥ずかしさに体を紅潮させ、全身から汗を滲ませた。
            
            『鼻の奥が痺れるほど強烈な匂いだが、これは癖になるな……どれ、もう一度……スーーーハァァッ…ぐっふ、ごはっ!』
            
             ベアルは足の指を鼻に突っ込むくらい近づいて深呼吸し、グリーンの足のにおいを堪能すると、吸った空気と同じくらいの量の空気を咳き込んで吐き出す……そんなグリーンの羞恥心を煽る行為を延々と繰り返すのだった。
            
            「もうっ、嗅がないでくれっ!」
            『おい、誰が足の指を閉じていいと言った!貴様の足が臭いという事実を隠そうとするな!』
            「ぐっううっ……」
            『そうだ、それでいい。すーーーはぁぁっ…ウッ、ゴホッ…ああ、たまらんぞ、この匂い』
            「っ……」
            
             ただ足を嗅がれているだけ……痛みを伴う責め苦ではないのに、グリーンは体力を削られ、息は上がり、体が熱くなり、蒸発して湯気が立つほど体中汗だくになって、体臭はさらにキツくなっていくのだった。
            
            
            「ハァ…ハァ……く、ううっ……」
            『おいおい、まだ嗅いだ“だけ”だというのに、そんな状態でこの先耐えられるのか?』
            「この、先?」
            『腋をどう責められたか、もう忘れてしまったのか?』
            
             そう言ってベアルが取り出したのは、グリーンの腋を散々くすぐった、あの綿棒だった。
             腋汗を舐め取った時に付着したベアルの唾液はすでに乾いていたものの、腋の窪みを何往復もした綿棒の先端は毛羽立ち、細い繊維が縦横無尽に伸びた状態だった。
            
            「まさか足の裏をっ!?」
            『その反応からして、やはりここもくすぐりに弱いようだな。どれ、まずは一擦りしてやろう』
            
             ベアルは、上を向いたグリーンの足の裏に、毛羽立った綿棒を触れさせ、かかとからつま先に向けて、一撫でした。
            
            「ン゛ッ、はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
            
             足裏を撫でられた瞬間、グリーンは大声を上げ、接着剤で拘束された体をビクッと大きく震わせた。
             あまりに反応が大きかったせいで、ベアルの指で摘ままれていたグリーンの足が抜け、綿棒から逃げるように膝を曲げ、縮こまるのだった。
            
            「ハァ…ハァ……た、頼むっ!足の裏は、勘弁してくれっ!」
            『なんだ、一擦りでギブアップか?情けない……それでも貴様ヒーローなのか?』
            「っ!?」
            
             情けないヒーローという言葉が、グリーンに突き刺さる。
             グリーンの目指すヒーローとは、鍛え上げた鋼の肉体で敵の攻撃を受け止め、敵の攻撃から逃げまどうことなど決してしない不屈のヒーローだからだ。
             自らの怖気と闘うように、足を震わせながら膝を伸ばし、足を高く上げていくグリーン。
             それをニヤついた顔で見ていたベアルは、グリーンの足首に指を回して締め上げ、限界まで足を伸ばさせた。
            
            「ぐっ、あああああっ!!」
            『フフッ、貴様の“逃げたくない”という意思を尊重して、逃げ場を完全に奪ってやったぞ。もう一切逃げられん。じっくり時間を掛けて、くすぐってやろう』
            
             ベアルはそう言って、毛羽立った綿棒をグリーンの足裏に近づけた。
             腋の時とは違い、持ち上げられた足先はグリーンの視界の真ん中にあり、くすぐられる様子が見える状態だった。
             ベアルはそれを利用するように、ニヤついた目で見下ろしながら、いやらしいほどにゆっくりと綿棒を動かし、綿棒の繊維が当たるか当たらないかくらいのフェザータッチで優しく撫でるのだった。
            
            「ンッくっ……ふっ、く……んっく……」
            
             綿棒の繊維が触れる度、グリーンはビクッ、ビクッと身体を震わせる。
             不規則な刺激に噴き出してしまわないよう、口をしっかり閉じて、鼻から息を逃がして耐えるグリーン。
             耐えられる……むしろ、笑わずに耐えなければならないレベルでくすぐられ続けることで、グリーンの体力はじりじりと削られる。
            
            「んっ、くっ、ううっ……ふっ、くっ……」
            『腋の時のように最初から思いきりくすぐるのもいいが、こうして噴き出さぬよう耐える姿を見るのもいいな。さらに汗臭さが増しているぞ』
            
             ベアルは再びグリーンの足裏に鼻を寄せて、そのにおいを嗅いだ。
             足裏に掛かる生温かい空気に、グリーンは堪らず口を開け、嗅ぐ行為を止めようとする。
            
            「くすぐりながら、嗅ぐのはやめっ!ン、クッ!?」
            『今は噴き出さぬよう耐えることだけに集中しろ。敵前で笑うなどヒーローの恥だろう?』
            「くっ……」
            
             腋へのくすぐりで散々笑ったグリーンに、ベアルはもう一度、くすぐられて笑うことは恥であると吹き込む。
             そうして、耐えようとする気持ちを持ったグリーンをいたぶるように、綿棒をさらに近づけ、本格的にくすぐりはじめるのだった。
            
            「うっくっ!ふっ、くっ、んんんっ、くっ、うううっ!」
            『歯を食いしばり、体を震わせながら耐える姿、たまらんぞ。そら、もっと耐えてみせろ!』
            
             全身の筋肉に力を込めて、必死で耐えるグリーンの体が、綿棒の動きに合わせ、ガクッ、ガクッと大きく揺れる。
             だが、掴まれた足先はもちろんのこと、接着剤で貼り付けられた腕や体もその場から離れることはできず、グリーンは一方的にくすぐりを受け続けるしかなかった。
            
            「ンッ、くっ、うっく、ンンッ、く、ふっ、くっ、ンンッ!」
            『スーツに浮かぶ腹筋が、くすぐる度にヒクッ、ヒクッと震えているな。息を思いきり吐き出して、無様に笑い声を上げてもよいのだぞ』
            「くっ……耐えて、みせるっ!」
            
             グリーンがさらに力を込めると、鍛え上げた逞しい筋肉が隆起し、その上を滲み出た汗が垂れ落ちていく。
            
            『この汗臭さ、たまらないな。おい、足の指がまた曲がっているぞ。そこが一番臭いのだ。閉じることは許さんぞ!』
            
             ベアルがそう言って、閉じた足の指を綿棒で小突いた瞬間、グリーンから息が漏れた。
            
            「ンッハァっ!?」
            『ほう、指の付け根が弱いのか。腋同様、汗臭い部分というのは敏感なようだな。ならば、ココを重点的にくすぐってやろう』
            「ま、待てっ、そこは……うっ!?」
            
             グリーンの足首を締め上げている手の人差し指で、グリーンの足の指全部を押さえ、グッと反らせて、曲げられないように固定するベアル。
             そして、足の指の付け根部分に綿棒を押し当てると、左右に動かしてくすぐり始めるのだった。
            
            「ン゛――――――ッ!!!ンッ、くっ、んんっ!!!」
            『もはや耐えることなど不可能だろう?そら、噴き出して、敵前で笑う醜態を晒すがいい!』
            
             ベアルが足の指の付け根に綿棒を擦りつける度、毛羽立った綿棒の繊維がグリーンの足の指の間に入り込み、最もくすぐりに弱い部分を刺激する。
             歯を食いしばり耐え続けたグリーンの忍耐力も限界で、遂には噴き出し、笑い声を上げてしまうのだった。
            
            「くっはぁぁっ!ん、ふっ、はははっ!くっ、やめっ!んく、ふふっ、はははっ!!」
            『フフッ、笑ったな。敵に足裏をくすぐられて笑うなどヒーローとしてあるまじき行為だぞ』
            「くっ、言うなっ!ふっ、くっ、んはっ、ははははっ!くふっ、ははっ、ん、はっ!」
            
             堪えきれず笑うグリーンに、敵前で笑う屈辱を味わわせながら、ベアルはくすぐり続けた。
             グリーンが噴き出した分の息を必死で吸うと、その不規則な息遣いに合わせて、腹筋を震える。
            
            「んっはははっ!ダメだっ、笑い止まんねぇっ!ふっ、くふっ!ははははっ、ふっ、くっ、はははっ!」
            『汗だくになって笑い声を上げるその姿、たまらないぞ。息も出来ぬほど追いつめて文字通り死ぬほど笑わせてやろう!』
            
             ベアルはそう言うと、左右に擦る際引っ掛かり、その度にグリーンが反応を示していた、足の親指と人差し指の間に綿棒を押し当て、指の間の汚れを掻き出すように擦りつけた。
            
            「んひっああっ!?そこは、ダメだっ!んひっはははっ、くはっ、はははははっ!」
            『貴様の弱点は汗臭い部分に集約されているからな。そらそら、ココが弱いんだろう!』
            「んくっ、ひっ、あっ、ははははははははっ!ふっ、くっ、んひっ、はははっ!」
            
             綿棒から伸びる繊維が、足の指の間に入り込み、絶え間なく刺激を与えられたグリーンは、全身を震わせて悶えながら、狂ったように笑い声を上げ続ける。
            
            「んひっ、ははっ!息、出来ねぇっ!くひっ、ふふっ、はははははははっ!」
            『このまま呼吸する隙を与えず責め続ければ、貴様は敵に足をくすぐられてやられた最弱のヒーローとして語り継がれることになるだろうな』
            「ひやだ!?んひ、あっ!?ひゃめろっ!ふはっ、くふっ、ははははっ!!」
            『フフッ、“やめろ”とすらまともに言えなくなるとは情けない……貴様は本当に最弱のヒーローだな、マイクログリーンよ』
            「ちがっ、ふひっ、ははははっ!んひっ、ふふっ、はははははははっ!!!」
            
             グリーンは、ベアルの言葉責めに屈辱を味わうが、くすぐられ続ける状況では反論はおろか呼吸すらまともに出来ず、ひたすら素っ頓狂な笑い声を上げるしかなかった。
            
            
            「んひっはははっ!もっ、むりっ!ふはっ、ははははっ!くるしっ!ふひっはははっ!もっ、いきがっ、んっ、くっふ!」
            『呼吸が出来ず頭が真っ白になってきただろう?貴様はもうすぐ小便を漏らしながら、泡を噴いて失神するぞ』
            
             敵前で漏らす恥辱をもう一度味わうなど、グリーンにとって耐え難いことだったが、さらに耐えようのない事実が、ベアルの言葉の続きにはあった。
            
            『失神したら、貴様自身の臭い足の匂いがついたこの綿棒を嗅がせて気付けして、また失神するまでくすぐってやる。それを延々繰り返すのだ……貴様の体力が尽き、事切れるまでな』
            「っ!?」
            
             くすぐり責めにより最期を迎えさせるという絶望的な宣告を受けたグリーン。
             だが、そのような状況でも、足の指の間をくすぐられては噴き出さずにいられない。
            
            「くひっ、はははっ!ひやだっ、そん、なっ!くふっ、ひっ、はははっ!た、すけっ!んはっ、ふふっはははっ!」
            『いやだろう?助けてほしいだろう?……そんな貴様に一つ選択肢をやろう。私の“嗜好品”として生き残る道だ』
            「し、こう、ひん?ふひっ、はははっ!ど、いう、いみだっ!んくっ、ふふっははっ!」
            『なに、貴様の“におい”が、この世から失われてしまうのは惜しいと思ってな』
            
             ベアルはそう言うと、グリーンのもう片方の脚を接着剤から引き剥がし、脚二本を束ねて持つと、足裏から綿棒を離し、鼻を近づけて思いきり嗅いだ。
            
            『スーーーーハァァァッ……ああ、この“におい”……私をたまらなく興奮させる香りだ』
            「ハァッ…ハァッ……そんな、俺はっ、臭く、なんか……」
            『いいや、臭いぞ。その濃厚な汗臭さは捕らえた人間どもの中で、貴様が一番強烈だ。最も臭いからこそ、このような選択肢を与えているのだ』
            「っ!?」
            
             足を掴まれ嗅がれながら、最も臭いと宣言されたグリーンは、荒い呼吸で乱れた思考の中にいた。
             ベアルの言った通り、今まで抱えて助け出した人たちは自分の強烈な汗臭さに幻滅していたのではないか……訓練後の汗だくの身体で肩を組んだ仲間たちは顔を背けていたのではないか……変身解除後に装備点検をする整備兵達は自分のブーツの臭さをいつも嘲笑していたのではないか……。
             そんな思考の迷宮に囚われたグリーンをさらに追い詰めるように、ベアルは綿棒で両足の裏を撫で回し、くすぐり責めを再開した。
            
            「ふひっ、ははははっ!待っ!んはっ、くふっははははははっ!くひっははっ!」
            『貴様の“におい”を受け入れ、その上で欲しているのは私だけだ。“嗜好品”として、私のものになれ、マイクログリーン』
            「それ、はっ!んひっふふっ、ははははっ!俺、はっ!んはっ、ふふっくっははっ!」
            
             このままくすぐられ続ければ、グリーンには小便を漏らしながら何度も失神し、息絶える未来しかない。
             生き残れば、隙をついて逃げ出すことも、仲間の救援を待つこともできる……グリーンはそう考え、答えを出した。
            
            「な、るっ!んひっ、くははっ!し、こうひんっ、にっ、なるっ!ふひっはははっ!」
            『敵の怪人である私のものになると、そのエンブレムに誓えるか、マイクログリーン?』
            「っ!?」
            
             ベルトのエンブレムはマイクロレンジャーの誇りだ。
             そのエンブレムに誓うということは、ヒーローとして反故にすることは許されない誓約をすることに他ならない。
             グリーンが躊躇していると、ベアルは十本の足の指の付け根を、綿棒で左右に撫で回し、弱い部分をくすぐって責め立て、グリーンに選択を迫った。
            
            「んひぃっ!くふっ、はははははははははっ!!い、いきがっ!ふっひぃっ、はははっ!!」
            『さあ、どうするのだ!誓って生き延びるか、誓わずここで息絶えるか!選べ、マイクログリーン!』
            「くひっははははっ!ち、誓うっ!ふひっはははっ!誓うっから、もっ、やめてくれぇっ!んひっくふふっ、はははははっ!!」
            
             足首を拘束した状態で足裏を延々くすぐられ、堪えきれない笑い声を上げ続けながら、息も絶え絶えになった状態で、グリーンは“誓う”と何度も口にした。
            
            『誓ったな。その誓い、決して忘れるなよ』
            「っ……ハァァァッ……ハァァッ……」
            
             くすぐりから解放され、肩で息をするグリーンは、その誓いの重さに苛まれていた。
             嗜好品という一つの物として、怪人ベアルの所有物となる誓約は、反抗することや逃亡することを一切禁じる誓いでもあったからだ。
            
            
            『では、嗜好品となった貴様を味わってやろう。まずは拘束を解いてやらんとな』
            「ぐっああっ!?」
            
             掴んだ足を引っ張って、接着剤で貼り付けられたグリーンの小さな体を引き剥がすベアル。
             マイクロレンジャーは、ベルトのエンブレムに手をかざすことで視認できなくなるほど縮小化することができ、腕が自由になった今のグリーンには、それが可能だ。
             だが、グリーンはしなかった……エンブレムに手をかざすことができなかったのだ。
            
            『フフッ、そうだ、それでいい。正義のヒーローとして、エンブレムに誓ったことは忠実に守らねばな』
            「くっ……」
            『さて、貴様には今から私の“葉巻”になってもらうぞ。そら、自慢の筋肉を使って、真っ直ぐ体を伸ばせ!』
            
             指二本でグリーンの両脚を左右から挟み込んで持ったベアルは、無茶な命令をグリーンに突き付ける。
             グリーンは、ヒーローとして日々鍛え上げてきた腹筋や背筋をヒクヒクと痙攣させながら、命令通り空中で仰向けになるように体を真っ直ぐにした。
            
            「ぐっ、うううっ!」
            『いいぞ、そのままずっとキープし続けろ』
            
             そう指示しつつ、グリーンの足を顔に近づけたベアルは、香りを味わうように鼻を鳴らした。
            
            『スーーーーハァァッッ……ああ、何度嗅いでも最高の香りだ』
            「っ……ううっ……なにを、する気だ……」
            『葉巻を知らないのか?……今から実際に吸うのだ、貴様をな』
            「なっ!?」
            
             驚くグリーンの両足を、口に含んだベアルは、ちゅぷちゅぷと音を立てて、グリーンの足を吸い始めた。
            
            「ンッああっ!?なに、してっ!くっ、ああっ!」
            『んっ、はぁ……匂いも良いが、この口内に広がる独特の苦み、癖になる味だ。もっと味わわせてもらうとするか』
            
             ベアルはそう言って、グリーンの足裏を、舌で舐め回した。
             無数の小さな突起がついたベアルの舌が、グリーンのくすぐりに敏感な足裏を襲う。
            
            「ン゛っ、ひぃぃっ!?くっ、はははっ!ひゃめっ!あっ、ふっ、ひっ、ははははっ!」
            
             あまりのくすぐったさに、思わず腹筋を使って上体を起こし、手を唇に押し当て、抜け出そうとするグリーン。
             だが、ベアルの生温かい鼻息と、上から睨む眼力に気圧され、グリーンは“葉巻”として、再び真っ直ぐに体を伸ばして、足裏へのくすぐりを受け続けるのだった。
            
            「ふっひぃぃっ!んっひっははははははっ!ンッひぃぃっ、はははっ!」
            
             ベアルの舌は先端が細く尖っていて、小さな隙間にも入り込むことが可能であり、グリーンの一番くすぐりに弱い足の指の間に入り込んで、くすぐり責めを仕掛ける。
            
            「んひっははぁっ!?指は、ひゃめっ!くひっ、あっはははははっ!ふふっ、くっははっ!」
            『んっ、ふぅ……指の間の強いエグ味は珍味だな。やはり貴様の足は最高だぞ、マイクログリーン!』
            
             嗜好品としてのグリーンの味を、たっぷり時間を掛けて味わっていくベアル。
             グリーン自身は、くすぐり責めで息が出来ず、再び呼吸困難に陥った状態であり、必死で声を上げた。
            
            「くっふっ、ははははっ!もっ、放して、くれっ!息がっ!んひっ、くふふふっ、ははっ!」
            『んっ、はぁっ……おいおい何を言っているのだ。貴様の下半身はもっともっとと言っているようだぞ』
            「なっ!?」
            
             グリーンが首を曲げ、自らの下半身を確認すると、股間が大きく突き出て、勃起した肉棒がスーツにテントを張っていた。
             怪人であるベアルの催淫作用のある唾液を、敏感な足裏に塗り付けられ、性的興奮により、グリーンの肉棒の先端から溢れた先走り汁がスーツを抜けて、ベルトのエンブレムに糸を引いて垂れていた。
            
            「くっ……見ないでくれっ!」
            『おっと、隠そうとするな。腕も真っ直ぐ伸ばしておけ』
            「ぐっ!?」
            
             手で股間を覆い隠そうとしたグリーンを制し、腕を万歳した状態で伸ばさせたベアルは、腕を下ろせないように、腋を左右から指で挟み込んだ。
             その上で、指を小刻みに動かし、汗ばんだ腋毛をくしゃくしゃと弄るようにして腋をくすぐり始めた。
            
            「くふっ!?腋までっ!ふっくっ、はははっ!」
            『腋と足裏を同時にくすぐって、手放しで射精させてやるからな。そら、行くぞ』
            
             ベアルはグリーンの膝まで咥え込んで、脚を唇でがっちりと固定すると、口内の足裏を舌で舐め回した。
             無数のざらついた突起がグリーンの足裏をくすぐり、同時にベアルの指がグリーンの腋をくすぐる。
            
            「ン゛ッひぃぃぃぃっ!?んっはははははははっ!ふっひぃっはははははははっ!!」
            
             脚と腋を押さえつけられくすぐられたグリーンの身体は、まるで腰を振るように前後に揺れ、その先端の突起からダラダラと先走り汁を溢れさせる。
            
            「もっ、ムリっ!いきっがっ!ひぃぃっああぁっ!んひっふっはははははっ!!」
            
             呼吸困難に陥ったグリーンを、またあの頭が真っ白になる感覚が襲う。
             腰振りがさらに激しさを増し、肉棒には一切触れられず、扱かれてもいないのに、射精へと一気に突き進んでいく。
            
            「ふっひっははははっ!もっ、もうっ!んひっふふっはははっ!もっ、イッ、イッ!」
            
             グリーンが腰を突き出し、全身をブルンッと震わせて、射精しようとした瞬間、ベアルはグリーンの体を反転させ腹這いにした状態で、腰から下の、下半身全てを口の中に咥え込んだ。
            
            「な、にをっ!?アッ、アァアッ!!」
            
             ベアルのざらついた舌にテントを張った肉棒がもろに当たり、激しく擦れる。
             射精直前のグリーンがその刺激に耐えられるはずもなく、ベアルの舌の上で射精させられる。
            
            「ン゛ッああぁっ!イクッ!イクゥゥゥゥゥッ!オッ、オオオオオッ!!」
            
             ドピュゥゥゥゥゥッ!!ビュルルゥゥゥッ!!ビュクゥゥゥッ!!!……
             グリーンはベアルの口から出た上半身を反らせながら、何度も脈を打って痙攣し、ベアルの舌の上でザーメンを噴き出し続けた。
             それを舌で受け止め、絡みつく濃厚なザーメンを美味そうに舐めとるベアルは、もっともっととねだるように、ちゅぷちゅぷと音を立てて、グリーンの体を吸う。
            
            「んああっ!吸うのやめっ!んくっあぁっ、イクの、止まんねぇっ!あああっ!!」
            
             下半身全体を催淫作用のある唾液で包まれた上、ざらついた舌で股間を舐めて扱かれ続ける状態では、射精が収まるはずもなかった。
             ビクンッ、ビクンッと震えるグリーンの腋に添えられたベアルの指が、射精中のグリーンをさらにくすぐる。
            
            「ン゛ッ、ひっ、ははははっ!今はひゃめっ!んくっ、ふふっ、はははははっ!もっ、だめっ!イってるのにっ、またっイクッ!んひっ、ははははっ!こっから、出してっ!出してくれぇっ!ふひっ、くふっ、ふふっ、ははははははっ!」
            
             射精中にくすぐり責めを受けたグリーンは、ベアルの口からはみ出た上半身をバタつかせながら、狂ったように笑い、狂ったように射精し続けた。
             ヒーローの搾りたてのザーメンという最高の嗜好品を味わうベアルが、グリーンの下半身を口から放すことなどなく、そのくすぐり搾精行為は、延々と続いていくのだった……。
            
            
             腋をくすぐられるだけで勃起するように徹底的に調教されたグリーンは、その日から毎日、ベアルのアジトの中で、戦闘員達にくすぐり責めを受ける日々を過ごしていた。
             雑魚戦闘員に嘲笑されながら、くすぐられて勃起する痴態を晒すグリーンは、全身から汗を滲ませる。
             そんな強烈な汗臭さを放つヒーローの体を、ベアルは嗜好品として、毎晩のように舐め回し、時間を掛けて味わい尽くしていくのだった……(完)