プロローグ
(甘さ:★★・・・)
「がんばれぇー!! ギガレッドぉ!!」 子供達の応援が響いているこの場所は、とある遊園地のヒーローショーの会場。 ショーといっても、演じているのは実際に怪人と戦っている本物のヒーローなので、その迫力のある戦いぶりが、子供のみならず大人にも人気を博している。 もちろん、現役ヒーローが全員出演するわけではなく、一つのショーに対して、出てくるヒーローは一人と決まっていた。 今、子供たちの声援を受けているヒーローの名前は、ギガレッド。 超絶戦隊ギガレンジャーのリーダーで、熱血漢という言葉がピッタリな、正義感溢れる戦士であり、赤いスーツが盛り上がるほど鍛え上げられた強靭な肉体を持つ、子供達の憧れのヒーローだ。 だが、今日のこの会場には、一つ不自然なことがあった。 観客席に大人がいないのだ。 子供達の親は、連れ去られたという名目のもと、ショーの序盤で外へと出されており、何故かショーの関係者まで、誰一人としていなかった。 普段と違うショーの内容というだけでも焦っていたギガレッドに、さらに追い討ちがかかる。 「なにっ!?」 敵役の戦闘員に、不意に後ろから羽交い絞めにされたのだ。 これも台本には書かれていない内容だった。 「お、おい、これは、どういうことだ?」 ギガレッドが小声で尋ねても、背後にいる戦闘員からの返事はない。 身動きがとれず、焦るギガレッドの前に、体の大きな怪人が現れた。 「っ、お前は、まさか……」 ギガレッドは、自分より一回り以上大きな体と、緑色の皮膚を持つ怪人の姿を見て、それがショーの作り物ではないと気づく。 ……だが、それでは遅かった。 「我が名はヴァイス! 貴様のはらわたをえぐって、その命、私が頂くとしよう!!』 「ぐっあぁああああああああああっ!?」 ヒーロースーツの上からでも分かるくっきり割れたギガレッドの腹筋に、めり込むヴァイスの拳。 一撃で本物の怪人だとギガレッドに確信させるほどの重いパンチは、ヒーローの腹筋をいたぶるように深々とねじ込まれた。 羽交い絞めを解かれたギガレッドは、その場に突っ伏して悶える。 「げほっ、ごほっ、ごほっ、ぐっ、はぁっ、はぁっ……」 子供の目から見ても、ギガレッドが本気で苦しがっているのが分かったのか、泣き出す子供が出始める。 その様子を見て、ヴァイスが言葉を漏らす。 『……うるさいガキどもだ。一匹血祭りにあげて、黙らせるか』 小声だったが、ギガレッドの耳にはそれがはっきりと聞こえた。 「や、やめろっ! 子供達には手を出すな!」 ギガレッドは腹を押さえながら立ち上がり、ヴァイスを制した。 『ほう、ガキをかばうとは、さすがは正義のヒーローといったところか。では、手を出すのはお前だけにしてやる。そのかわり抵抗などするなよ』 「くそっ、わかった。好きにしろ……」 握っていた拳を開き、力を抜くギガレッド。 『いい心掛けだな。おい、ガキども! しっかりその目に焼き付けておけ。これが憧れのヒーローの末路だ!』 ヴァイスが指を鳴らすと、配下の多くの戦闘員がショーのステージ上に現れる。 戦闘員たちは、普段自分たちを雑魚扱いするギガレンジャーへの復讐の機会が訪れたことに、歓喜していた。 「ぐっ、ううっ!!」 ギガレッドを取り囲んだ戦闘員たちは、無抵抗なヒーローを嬲るように、その体に拳や蹴りを見舞う。 全身ヒーロースーツを装着しているギガレッドにとって、一発一発は大したダメージではないが、四方八方から繰り出される攻撃に、ダメージは確実に蓄積されていく。 「はぁっ、はぁっ、くっ……」 「おいおいヒーロー様が、雑魚のオレら相手に、なにガード固めてんだよ。抵抗しねぇってのはノーガードでヤられるって意味じゃねぇのか?」 「くそっ……」 ギガレッドは言われた通り、身体の前で構えていた腕を下ろした。 すると、がら空きになった腹筋を、前方にいた戦闘員が狙う。 「助走つけて膝入れりゃ、いくら防御力が高かろうが効くだろ! なあ、ギガレッド!」 ドッゴォォォォォォォォォォッ!!! 「っ、ぐっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああっ!」 戦闘員の勢いをつけた膝蹴りが、ギガレッドの腹筋を貫く。 硬い腹筋の奥まで膝頭をねじ込まれたギガレッドの胃が潰れ、胃液が食道を通って逆流する。 「ぐっほぉぉっ、ごほっ、ゴボォッ……」 マスクの通気口から胃液がびちゃびちゃと溢れ出る様を、戦闘員たちはげらげらと笑いながら見る。 「見ろよ、ヒーロー様がオレらの攻撃でゲロっちまったぜ!」 「うわっ、ダセェ! こんなヒーローじゃ、ガキどももドン引きじゃねぇか?」 「っ!?」 子供たちに不安を与えまいとするギガレッドは、口と腹を押さえながらも、ステージ上で蹲らず、何とか立ったままで耐え抜く。 「そうだぞ、ヒーローがこの程度でぶっ倒れちまったら、ガキどもが絶望しちまうからな。しっかり立てよ、なっ!!!」 ふらつくギガレッドに追い打ちを掛ける膝蹴りが、今度はアゴにクリーンヒットした。 「ぐっああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」 蹴られた勢いのまま、ギガレッドは後ろへ倒れ込もうとする。 だが、そんなギガレッドの体を、二人の戦闘員が左右から挟み込み、肩を組んで無理矢理立たせるのだった。 「おっと、まだ休むには早ぇだろ?」 「はぁぁっ、はぁぁっ……」 「頭がくらくらして一人じゃ立てねぇってか? なら、気付けしてやらねぇとな」 戦闘員はそう言うと、左右二人同時にギガレッドの足に自分の足を引っ掛け、股を大きく開かせる。 「うっ、な、なにを……」 「“男専用”の気つけをすんだよ。ヒーロー様も男だしよ、弱点は付いてんだろ?」 「っ、ま、待て、放せっ!」 「……抵抗はしねぇ約束だよな?」 「っ!?」 ギガレッドが客席を見ると、不安そうな子供たちの背後に戦闘員たちが立っているのが見えた。 抵抗すれば子供たちに危険が及ぶ……そう考えたギガレッドは、左右の戦闘員を振り払おうとするのをやめ、この後起こる攻撃に備え、せめてもの抗いとして、脚に力を入れて踏ん張るのだった。 「くっ、ううっ……」 「へへっ、ヒーロー様のぶっとい太ももがぷるぷる震えてんぞ。雑魚扱いしてたオレらの攻撃をそこまで恐がってくれるとはな」 ギガレッドの前に出てきたのは、先ほど膝蹴りを見舞った戦闘員だった。 その戦闘員が、ギガレッドの腰に手を回し、膝と股間との距離を確かめるように、何度も素振りする。 「オレが脚振る度に、鍛えまくった全身の筋肉ビクつかせんのたまんねぇ! ヒーローでもココは鍛えられねぇからな。せいぜい潰れねぇように祈っとくんだな。オラッ、行くぞ!」 ドムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!! 「ぐっ、おおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」 戦闘員の鋭い膝蹴りが、ギガレッドの股間にめり込む。 ぴっちりと体に張りついたスーツの中で、鍛えられない男の急所がぐしゃりと押し潰され、ギガレッドは激痛に悶える。 「おぐっ、おっおおおっ、おおおっ……ッ!?」 「おおっと、股間押さえて蹲りてぇところだろうが、一発でオレらの積年の恨みが晴らされるわけねぇだろ? なあ、ギガレンジャーの隊長さんよ!」 ドスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!! 「ン゛ッ、グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!」 続けざまに二回目の膝蹴りが、ギガレッドの急所に直撃する。 呼吸が出来ないほどの激痛がギガレッドを襲い、ヒーロースーツの内側では脂汗がじっとりと滲み出て、スーツがさらに筋肉に密着し、逞しい肉体が露わになる。 「あぐっ、あっ、ああっ、あっ……」 「二度とオレらを雑魚扱いすんじゃねぇぞ。この雑魚ヒーローが!」 ドゴォォォォォォォォォォォッ!! 「ン゛グッ、オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」 トドメの一撃と言わんばかりの無慈悲な膝蹴りが、ギガレッドの急所を容赦なく押し潰した。 戦闘員の拘束が解かれたギガレッドは、股間を握り締め、ステージ上で突っ伏しながら、雄声で悶え続ける。 「オ゛ッ、オオオッ、くっおおっ、あっぐっ、ああっ、あああっ……」 三度も連続で食らった金的膝蹴りの痛みは、屈強なヒーローであるギガレッドでも耐え難く、全身汗だくになりながら何とか呼吸をするのが精いっぱいで、立ち上がることなどできなかった。 「へへっ、この姿、マジで雑魚ヒーローって感じだな」 「はぁぁっ、はぁぁっ、くっ、ううっ……」 突っ伏して上がった尻や、ステージ上に押し付けられたマスクを、戦闘員たちは足で踏みつけ、ギガレッドにさらなる屈辱を与える。 それでも、悶絶し続けるギガレッドは立ち上がることすらできず、ステージ上には正義のヒーローが戦闘員に敗北する、ありえないヒーローショーの光景が広がるのだった。 「ギガレッドぉ……」 いつもは簡単に倒せる戦闘員に、立ち上がれないほどのダメージを負わされたヒーローを見ながら、泣くことも出来ずにいた子供たち。 その中の一人が勇気を出して、会場内に響くような大きな声を上げる。 「ギガレッドぉーーーーっ!! そんな奴ら、Gパワーでやっつけてよぉーーーーーっ!!」 『Gパワーか。なるほどな……』 今まで黙っていたヴァイスが再び指を鳴らすと、戦闘員たちはギガレッドから離れ、整列する。 残されたギガレッドに近づき、耳元でぼそぼそと言葉を吹き込むヴァイス。 『お前にこのショーを終わらせるチャンスをやろう。もちろんガキどもの安全も保障してやるし、正義が悪に勝ったと思わせるようにもしてやる。どうだ、悪い話じゃないだろう?』 「っ、はぁっ、はぁっ、本当、か?」 『ああ、筋書き通り貴様が動けば終わる。この状況でガキどもの命が助かるんだ、当然なんでもするだろう?』 「くっ、分かった……なんでも、する」 そう誓って、ようやくふらつく足で立ち上がるギガレッド。 『フッ、その言葉忘れるなよ』 ギガレッドから少し距離をとったヴァイスが、急に腰を抜かしたような演技を始める。 『ま、まさか、貴様、ここで自慰をするというのか!?』 「っ、自慰だと!?」 ギガレッドが“ふざけるな”と言う前に、子供たちから声が掛かる。 「ギガレッドぉ! Gって必殺技で、悪もの、やっつけちゃえーーーーっ!!」 恐れるようなボスの様子に、自慰がギガレッドの新必殺技だと勘違いした子供たちは、ジーィ、ジーィっと掛け声まで上げ始めた。 子供達の必死の声援が響く中で、ギガレッドの腕が動き始める。 ゆっくりと赤いスーツを這う指が、もっこりと膨らんだ股間の上に辿りつくと、そこをやわやわと手のひらで擦り始める。 「んくっ……」 スーツが直穿きだからか、擦れた拍子に声が口から漏れ出てしまい、ギガレッド自身も驚いた様子で顔を上げる。 するとそこには肩を震わせて、無様なヒーローを嘲笑する戦闘員たちの姿があった。 視姦……その言葉通り、舐め回し犯すような視線が、周囲を取り囲み、ヒーローの公開オナニーショーは続く。 屈辱的な自慰行為をするギガレッドをさらに追い詰めるように、戦闘員からヤジが飛ぶ。 「自慰ってあんな優しく擦るだけだったか? もっとこう、ガシッと鷲掴みにして乱暴に扱くのが自慰だった気がするんだがな?」 戦闘員のそんな言葉に、急に不安な顔になり声援を止めてしまう子供たち。 『確かにそうだな。自慰ならば自身を痛めつけるように激しく扱いて、搾り出すはずだからな』 「……くっ……これで、いいんだろ!」 股間を鷲掴みにしたギガレッドは、そのまま上下にゴシゴシと扱きあげる。 戦闘員たちから受けた金的のダメージは確実に残っていて、扱く度にギガレッドの体に痛みが走った。 「ぐっ、うううっ!」 照明で照らされるステージ上で、自らの股間を痛めつける自慰を続けるギガレッドだったが、見られる恥辱と金的後の痛みでなかなか肉棒は硬くならない。 そんなギガレッドをいびるように、戦闘員たちが言葉を発する。 「あの雑魚ヒーロー、もしかして勃たないんじゃねぇ?」 「嘘だろ、チンポまで雑魚なのかよ」 「もしくは、さっきの金的で機能不全になっちまったとか?」 「あーあ、ヒーローとしてだけじゃなく、男としても敗北しちまったってことか」 「チンポ勃たねぇとか、どんなクソ雑魚ヒーローだよ」 口汚い言葉で絶えず屈辱を与えられながらも、ギガレッドは必死で肉棒を扱く。 「くそっ、くそっ……早く、勃てよ……」 『……見られながらでは、勃起すら満足にできんとはな。仕方ない、少し手を貸してやろう』 ギガレッドにだけ聞こえる声でそう言ったヴァイスは、マスクの後頭部を後ろから掴んで客席に向けて声を張り上げる。 『フハハハッ、ギガレッド、背後ががら空きだぞ! 貴様がもたついている間に、私は貴様の頭の中を覗き、弱点を探ってやろうではないか!』 「ウッ!?」 ステージ上に閃光が走り、ギガレッドの後頭部を掴むヴァイスの手のひらに光が収束する。 『ほう、貴様、家庭を持っているのか。ヒーローにしては珍しいな』 「っ、本当に頭の中を……くっ、これで、どうだっ!」 『小賢しいヤツめ、思考や重要な記憶を隠す術を身に着けていたか。だが、過去のツラかった訓練の記憶で覆い隠すとは浅はかな……それこそが目的の記憶だぞ』 「なにっ!?」 再びステージ上に閃光が走ると、ギガレッドの脳裏に、一番ツラく、そして一番気持ち良かった訓練の記憶が鮮明に映し出される。 それはギガレッドが、ギガレンジャーになる前の訓練兵時代に教官から受けた、性的拷問対策の訓練だった。 特別尋問室という部屋で、服を脱がされ全裸の状態で椅子に縛り付けられたギガレッドは、怪人の体液を模した液体媚薬を、手放しでギリギリ射精しない量を保ちながら、点滴で絶え間なく流し込まれ続けた。 限界以上に勃起し、充血した亀頭から溢れた先走り汁が、竿を伝って垂れ落ちる感覚がリアルに今のギガレッドの脳裏に浮かぶ。 「はぁぁっ、はぁぁっ、あ、あああっ!」 ギガレッドの股間がムクムクと膨らみ、ヒーロースーツを突き上げるように一気に勃起していく。 “あの時”の快楽を無理矢理思い出させられたギガレッドの肉棒の先から我慢汁が溢れ、スーツを越えて滲み出て、そこから竿を伝って太ももへと垂れ落ちていった。 「はぁっ、はぁっ、あっ、ああっ、す、げっ!」 視姦されていることを気にする余裕がないほどの、極度の興奮状態に陥ったギガレッドが、再び自慰を再開しようと竿を握る。 『おっと、その時、若い貴様は大人の自慰の方法を習ったのだろう?』 「はぁっ、はぁっ、先っぽ、を……」 スーツにくっきりと浮かんでいた亀頭を鷲掴みにして、ゴリゴリと擦りはじめるギガレッド。 「くあっ!? んくっ、ううっ、はぁぁっ、ああっ!」 特殊繊維でできたスーツが、敏感な亀頭に擦りつけられることにより生まれる不規則な刺激は、強烈な性的刺激となってギガレッドに快楽を与える。 「オ゛ッ、ああっ、くっはぁっ、んっおおおっ!」 「すげぇ、ヒーローのあんなエロい姿が見られるなんて、オレ、ヴァイス様についてきてよかった!」 「ああ、オレも。マジでスーツ着たヒーローの亀頭オナとかエロ過ぎる!」 ギガレッドが亀頭を磨く度に、くちゅくちゅと卑猥な音が響き、戦闘員たちはゴクリと喉を鳴らす。 『おい、お前たちも自慰の邪魔をしろ!』 ヴァイスがニヤついた顔で、戦闘員たちにそう命令すると、すぐにその意味を理解した二人の戦闘員が左右から寄ってきて、それぞれギガレッドの逞しい胸板に手を伸ばした。 「胸揉まれながらじゃ、集中できねぇだろ? しっかし、ヒーローの大胸筋すげぇな! 雄っぱいみてぇで弾力たまんねぇ!」 「くっあっ、んくっおっ、おおおっ!」 「へへっ、じゃあ、こっちはヒーローの乳首弄って、自慰の邪魔してやるぜ!」 「ン゛ッ、あああっ、くっ、おっおおおおおおおおおおっ!」 ピンと勃った乳首をスーツ越しに思いきりつままれたギガレッドは咆哮し、我慢汁がドロリと溢れ出て、亀頭磨きで響く粘着質な音がさらに大きくなる。 『確か自慰のフィニッシュは、砲身に見立てた手筒に向けて、腰を激しく振るんじゃなかったか?』 「はぁっ、ああっ、手、筒……くっあぁっ!」 亀頭から手を離し、両手で竿を握り締めたギガレッドは、ピッタリと密着したスーツの中で、無理矢理肉棒を前へと倒し、大きくテントを張らせていく。 「んっあああっ、先っぽ、擦れ、るっ、くっおおおっ!」 ギガレッドはスーツの特殊繊維で激しく亀頭が擦れる刺激に悶えながらも、ヴァイスに促された通り、両手のグローブで肉棒を握り締め、手筒の砲身を完成させるのだった。 亀頭の割れ目までくっきり浮かぶほどスーツを突っ張らせた状態で、ギガレッドは手筒に抜き差しするように腰を振る。 「はぁぁっ、あああっ、くっ、ううっ、あああっ!」 「うはっ、すっげ、先っぽから我慢汁がビュービュー出て、糸引いて飛んでんぞ!」 「やべぇ、ヒーローの腰遣いエロ過ぎんだろ!」 『お前たち、もっと強く乳首をひねり上げて、自慰の邪魔をしてやれ!』 「「ハッ!」」 「ッ!? ア゛ッ、アアアッ、くっおおおおっ! オッ、オオッ、ああっ、ああああっ!」 乳首責めも加わり、もはや何も考えられないほどの強い興奮に包まれたギガレッドは、獣のごとく腰を振り乱した。 グローブで出来た輪の中をくぐる肉棒が激しく擦れる度に雄叫びを上げながら、我慢汁を止め処なく溢れさせるギガレッド。 「ン゛ッ、オッ、オオオオオッ! くっおっ、おおおおっ! んっおおおおおっ!」 正義のヒーローが自らの性欲を全開にし、雄の獣と化す光景を、この会場にいる誰もが目を離せずに見ていた。 「オ゛ッ、オォーーーー!!! イクッ!! イクーーーーッ!!!」 咆哮とともに、ギガレッドの体が大きく揺れ、スーツを押し上げている肉棒が射精を始める。 勢いよくスーツを突き抜けてドピューッと飛び出し、白い弧を描いて飛ぶヒーローの濃いザーメン。 ビクンッビクンッと痙攣する肉棒から出た大量の精液は、ステージから飛び出し、客席の前までビチャビチャと飛び散って、床を白く汚していくのだった。 衝撃的な光景に、目を丸くして驚く子供たち。 その時、バンッと音がしてフラッシュがたかれ、怪人ヴァイスと戦闘員たちが一斉に倒れた。 『お、おのれ、ギガレッド……。本当に、自慰を、するとは……グフッ……』 怪人ヴァイスが最期の言葉を言って動かなくなると、子供達から歓声が上がる。 「やったぁーーーっ!! Gってすごいや!!」 その無邪気な喜びように、“あの時”の記憶から抜け出し、正気に戻ったギガレッドが、肩で息をしながら言う。 「ハァ、ハァ、みんなのおかげで勝てた……ありがとう。外で、お父さん、お母さんが待っているから、行って、がんばったよって伝えてくるんだ」 「うん、分かった!! ありがとう、ギガレッド!!」 会場から出て行く子供を、最後の一人まで見届けた後、ギガレッドは意識を失いその場に倒れた。 『……おい、コイツを奥に運んでおけ。こんな茶番に付き合ってやった礼を、きっちり体で払ってもらわないとな』 ヴァイスはそう言って、ギガレッドを見下ろしながらニヤリと笑うのだった…… (本編へ)